歯科医院「開業」あるある話「金融機関は融資審査でどこを見ている？」

歯科に特化した税理士として歯科医院の開業・承継、医療法人設立、税務顧問など、多くの先生方をサポート。最近は新規開業だけでなく承継開業も非常に増えていますが、資産背景や事情など一つとして同じ事例はありません。
歯科特有の課題や税務について精通し、これまで培った経験値と情報量で、「承継」に関する先生方の疑問や不安に分かりやすくお答えいただきます。
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安田竜也
税理士
安田会計事務所所長（愛知県名古屋市）

金融機関は融資審査でどこを見ている？

開業時の一大イベントに金融機関の融資審査があります。どんな開業もお金がないと始まりません。金融機関が融資審査で何を見ているか、気になりませんか？

大きく分けると次の3点にまとめられます。

① 経営者としての自覚

『医療人だから経営のことは…』では、日々競争が激化している歯科業界では通用しません。開業すれば先生も立派な経営者です。歯科医院経営を成功に導くための戦略を持っているのか、大切にしている理念はあるのか、他のクリニックと何か違いや優位性があるのか等、日ごろからまとめておく必要があります。

ご自身が開業されるに至った動機や、それを実現するためにどのような歯科医院を創りたいか、などを『ご自身の言葉』で伝えられるようにされると良いでしょう。