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学術情報・動画 お役立ち記事 歯科コラム 歯科医院「承継」あるある話 「成功する親子承継 ~いつ身を引くか~」

歯科医院「承継」あるある話 「成功する親子承継 ~いつ身を引くか~」

歯科に特化した税理士として歯科医院の開業・承継、医療法人設立、税務顧問など、多くの先生方をサポート。最近は新規開業だけでなく承継開業も非常に増えていますが、資産背景や事情など一つとして同じ事例はありません。
歯科特有の課題や税務について精通し、これまで培った経験値と情報量で、「承継」に関する先生方の疑問や不安に分かりやすくお答えいただきます。

※開業・承継のお問合せはこちらから(ヨシダのお問合せフォームに移動します)



安田 竜也
税理士
安田会計事務所 所長(愛知県名古屋市)


成功する親子承継~いつ身を引くか~


親子承継を成功させるにはコツがあります。それは、現院長である親世代が治療方針、経営方針から一切手を放すことです。子世代に全てをバトンタッチすることが大切です。

親子承継をする若先生から現在の親世代の状況をお聞きすると院長である父親は診療のみ、帳簿関係は全部母親という話をよく耳にします。治療方針は院長であるお父様、経営方針はお母様が実権を握っているという状態です。承継後も開設管理者の交代だけで、ご両親が従前の状態で医院に関わることもよくあるお話です。

子世代は治療方針についてお父様に相談、経営方針についてはお母様に相談、では自分のやりたい治療や経営ができず、歯科医院は誰のものなのかわかりません。ご両親ともにご苦労をされてきたからこそ、子供に苦労をかけさせたくない一心でのご助言や指導であることは間違いないのですが、ぐっとこらえることが必要です。

時代は変化しています。労使トラブルは多発し、税理士だけでなく社会保険労務士を顧問に迎えることは最近の歯科業界では常識となっております。未払残業代の問題やセクハラ・パワハラと院長や配偶者では解決できない問題が日々起こっています。
会計税務に関してもインボイスや電子帳簿保存など従来ではなかった処理が必要となってきています。技術の進歩により書類作成にAIが普及しつつあることから、税理士の役割も書類作成から経営助言へと仕事の内容が変貌してきています。


歯科医院も乱立し競争は激化しています。このような状況下において、従来の歯科医院経営の知識だけでは対応できないのは紛れもない事実です。
インターネットやSNSを利用した集患、医院広告、求人は今や常識です。急速なDX技術の進展で歯科業界と言えど、この分野の知識は今後の医院経営に関して必要不可欠な知識です。こういったものに少しでも不安を感じるのであれば、潔く身を引くことも大切かと思います。

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