LIBRARY 学術情報・動画

※動画をご覧いただくには、Microsoft Edge、Mozilla FireFox、Google Chrome、Safari(各最新版)のご利用を推奨いたします。

またJavaScript、Cookieが使用できる状態でご利用ください。

※本サイトに掲載されている記事・画像等の無断複製、転載を禁じます。

※掲載内容には、執筆者個人の見解が含まれることがあります。予めご了承ください。

学術情報・動画 お役立ち記事 歯科コラム 保険診療事始め 第6回 う蝕治療 vs う蝕予防

保険診療事始め 第6回 う蝕治療 vs う蝕予防

このコーナーでは、保険医として知っておかなければいけない、療養担当規則まつわるお話や保険制度における個々の請求の仕方。
新規指導や個別指導に関わるトピックなどをコラムとして取り上げていきます。

※開業・承継のお問合せはこちらから(ヨシダのお問合せフォームに移動します)



康本 征史 先生
株式会社ディーアソシエイツ 顧問


第6回 う蝕治療 vs う蝕予防


歯科医院である以上治療しないわけにはいかず、う蝕を認めたら当然治療ということになります。
一方“う蝕”と一言でいっても、Co(シーオー:初期う蝕)から始まり、C1(エナメル質に限局したう蝕)、C2(象牙質にまで達したう蝕)、C3(歯髄に達したう蝕)、C4(歯冠崩壊あるいは保存不可)まで何段階もあります(それぞれの間を入れたら無数に)。
したがって、治療法も多種多様に必要となり、我々歯科医師側も学ばなければなりません。

そして、診断を確定し治療計画を決め処置を完了するのに、時間と労力はもちろんのこと、患者さんやスタッフの協力を得なければ治療を終えることができません。
つまり、大いに手間暇かかるわけです。その見返りにしっかりとした報酬がついているなら、考える余地がないとまでは言いません。


しかし、う蝕予防の世界を知ってしまったら、ちょっと物言いたくなってしまうのです。
CoまたはC1であれば、シーラント(145点)やCE[130点 or 260点(歯管+か強診)]で処置が終わり、時間は5分もかかりません。アシスタントがいなくても行えますし、疲れもしません。
C2まで進行させてしまうと、浸潤麻酔が必要になりますし(診療報酬点数ももらえません)、印象が必要になる場合なら、もう一度来院してもらう必要まで出てきてしまいます。
さらにC3にまで進行してしまうと、とうとう根管治療が必須となり、その後の補綴処置を含めると何回も来院することの覚悟が患者さんにも求められ、最悪C4なんてことになったら、治療が完了するまでに季節が変わるほどでしょう。

関連情報

TOP