歯科医院「承継」あるある話「今後の歯科医院のことを話そう」

歯科に特化した税理士として歯科医院の開業・承継、医療法人設立、税務顧問など、多くの先生方をサポート。最近は新規開業だけでなく承継開業も非常に増えていますが、資産背景や事情など一つとして同じ事例はありません。
歯科特有の課題や税務について精通し、これまで培った経験値と情報量で、「承継」に関する先生方の疑問や不安に分かりやすくお答えいただきます。
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安田竜也
税理士
安田会計事務所所長（愛知県名古屋市）

今後の歯科医院のことを話そう

『医院は親子承継をする』と決まったあと、なかなか話が進まないことはよくあることです。
普段の親子としての会話はできても、承継についての具体的な話をするのが難しい、またその話になるとすぐに喧嘩になってしまうというお話をよくお聞きします。

先日も、ようやく承継に向けた家族会議を行うことができたという先生がいらっしゃいました。
医院を承継すると両者ご決断されてから数年が経っていました。
周囲でサポートするご家族や私どもがやきもきしてしまうほどでした。
家族会議の結果、新たに決めなければいけないことが次々と出てきたため、専門家や業者を交えた打合せへと前進されました。

承継をお決めになる若先生は決まって『親の背中を見て、歯科医師になりたいと決意した』とおっしゃいます。
だからこそ親として、歯科医師として尊敬している大先生の医院を引継ぐことを決意されます。